実印、どれを選べばいい?一生モノの印鑑選びで失敗しないコツ
公開日: 2026年7月9日 / 更新日: 2026年8月3日
住宅購入や車の購入、相続手続きなど、人生の大きな節目で必要になる「実印」。100円ショップの印鑑では実印登録できないため、しっかりとした一本を用意しておく必要があります。
素材と書体で選ぶポイント
実印は一度作れば何十年も使い続けることが多い、まさに一生モノの道具です。素材は、耐久性の高いチタンや、朱肉なじみの良い黒水牛などが定番として選ばれています。書体は、偽造されにくい篆書体・印相体が実印に向いているとされ、シャチハタなどのゴム印とは区別して用意する必要があります。
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素材による価格帯とメンテナンス性の違い
実印の価格は、素材によって数千円〜数万円まで幅があります。柘(つげ)などの木材を使った実印は3,000〜5,000円程度と手頃ですが、木材は乾燥や湿気の影響を受けやすく、経年で印面がわずかに変形し、印影がずれてしまうことがあります。黒水牛や牛角を使った実印は8,000円〜1万5,000円程度が相場で、朱肉のなじみがよく押しやすいうえ、木材より耐久性が高いとされています。チタン製の実印は1万5,000円〜3万円程度とやや高額ですが、変形や欠けにほとんど強く、一生モノとして長く使い続けたい方に選ばれる傾向があります。印鑑ケースも防水・耐衝撃仕様のものを合わせて選んでおくと、持ち運びや保管時の劣化を防ぎやすくなります。かつては象牙の実印も人気でしたが、現在はワシントン条約による規制で新規の取引が難しくなっているため、店頭で見かける機会は少なくなっています。素材選びに迷ったら、価格と耐久性のバランスが取れた黒水牛から検討するのがおすすめです。同じ黒水牛でも、模様の入り方(斑目)が少なく色ムラの少ない上級品ほど価格が高くなる傾向があるため、見た目の質感にこだわりたい方は、購入前に実物の色合いを確認できる店舗での購入も検討するとよいでしょう。また、多くの印鑑店では10年前後の保証やアフターケアが付いていることもあるため、価格だけでなく保証内容も比較しながら選ぶと、長く安心して使い続けられます。摩耗による欠けや変形は無償で修復・作り直しの対象になることが多いため、購入時に保証書や購入証明を保管しておくこともあわせて意識しておきましょう。
サイズ選びで気をつけたいポイント
実印のサイズには法律上の規定があり、多くの自治体で一辺8mmの正方形に収まらないもの、かつ一辺25mmの正方形に収まるものという条件が設けられています。一般的には、男性は15.0mm前後、女性は13.5mm前後が選ばれることが多いとされていますが、あくまで目安であり、性別で厳密に決まっているわけではありません。手の大きさや持ちやすさ、押しやすさも考慮して選ぶと、長く使いやすい一本になります。
よくある失敗と選び方の注意点
実印を作る際によくある失敗のひとつが、認印や銀行印と同じ印影にしてしまうことです。複数の用途で同じ印鑑を使い回すと、万が一悪用された場合の被害範囲が広がりやすくなるため、実印・銀行印・認印はそれぞれ別の印鑑を用意するのが望ましいとされています。また、フルネームで作るか、名字のみにするかも選択肢のひとつです。名字は住所変更などで変わることが少ないため、実印には名字のみを選ぶ人も多く見られます。
実印と認印・銀行印の使い分け方や、実印登録の具体的な手続きについては、下の関連ツールでご確認ください。
よくある質問
Q. 実印はどんな書体を選ぶべきですか?
A. 偽造されにくい篆書体(てんしょたい)や印相体(いんそうたい)が実印には向いているとされています。読みやすさより、複製されにくいデザイン性が重視される傾向があります。
Q. 実印のサイズはどれくらいが適切ですか?
A. 多くの自治体で一辺8mm〜25mmの正方形に収まるサイズという条件があります。目安として男性は15.0mm前後、女性は13.5mm前後が選ばれることが多いですが、厳密な決まりではなく持ちやすさも考慮するとよいでしょう。
Q. 実印と銀行印は同じ印鑑を使い回してもいいですか?
A. 同じ印影を複数の用途で使うと、悪用された場合の被害範囲が広がりやすくなるため、実印・銀行印・認印はそれぞれ別の印鑑を用意するのが望ましいとされています。