くらしの答え

肉の焼き加減と中心温度の目安

焼き加減の目安

表面のみ焼き色、中心は赤い

中心温度の目安

約50〜55℃

塊肉であれば表面の加熱で菌のリスクは低いとされていますが、挽肉は対象外です。

この結果について

肉の焼き加減は好みの問題である一方、食中毒予防の観点では加熱すべき中心温度がある程度決まっています。特に鶏肉・豚肉・挽肉料理は、中心部までしっかり火を通すことが重要とされています。

牛肉の塊肉(ステーキやローストビーフなど)は表面を焼くことで食中毒リスクを抑えられるとされていますが、これは表面の菌が主なリスクであるためです。一方、挽肉は加工の過程で表面の菌が内部に混ざり込むため、レアやミディアムでの提供は推奨されません。ハンバーグなどのひき肉料理は、見た目の色だけで判断せず、中心温度や肉汁の色を確認する習慣をつけると安心です。

焼き上がった肉をすぐに切ると肉汁が流れ出てしまうため、ステーキなどの塊肉は焼き上がり後に数分置く「レスト」の工程を挟むと、肉汁が全体に落ち着き、しっとりとした仕上がりになりやすいとされています。この間も余熱で中心温度がわずかに上昇し続けるため、焼き加減を見極める際はレスト後の状態も考慮するとよいでしょう。

ラム肉も塊肉であれば表面加熱でミディアム〜ウェルダン程度に仕上げることが多いですが、加工肉(ひき肉やソーセージなど)は他の挽肉料理と同様に中心までしっかり加熱することが推奨されます。国内で生食用として販売されている食肉以外は、加熱調理が前提とされている点にも注意してください。焼肉店などで見かける「レアの牛肉」と同じ感覚で他の肉を扱うのは避けるべきということです。

中心温度を正確に知りたい場合は調理用の温度計を、肉の最も厚い部分・骨に触れない位置に挿して測るのが確実です。温度計がない場合は、竹串を刺して透明な肉汁が出るか、断面の色を見て判断してください。心配な場合は医師や保健所などの専門機関の情報も参考にしてください。

「75℃で1分以上」という目安は、それより低い温度でも、加熱時間を長く取れば同等の安全性を確保できるという考え方(低温殺菌の等価換算)にもとづいています。目安として、65℃なら数分程度、60℃なら30分程度など、温度が低くなるほど必要な加熱時間は長くなる関係にあるとされています。低温調理器などで肉を仕上げる場合にこの考え方が使われますが、家庭で温度・時間の管理を誤ると加熱不足になりやすいため、機器の説明書に従うか、心配な場合は75℃1分以上のような高めの基準で加熱するのが安全側の選択です。

「断面の色が変われば火が通った証拠」と考えられがちですが、肉の赤みのもとであるミオグロビンは温度だけでなく肉のpHや保存状態によっても変色するため、色の変化だけを唯一の基準にするのは注意が必要です。特にひき肉料理では、中心温度が安全な基準に届いていないのに表面や断面が先に茶色く変化してしまう「早期褐変」と呼ばれる現象が知られており、見た目は焼けているのに中心が生焼けというケースが起こり得ます。色の変化はあくまで目安の一つとして扱い、可能であれば温度計での確認を優先するとより確実です。なお、レスト中は肉の種類や厚みにもよりますが中心温度がさらに3〜5℃程度上昇することがあるため、焼き上げ直後の温度がやや低めでも、レスト後に目標温度へ届くケースがあります。

医学的な診断・効果を保証するものではありません。

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よくある質問

Q. 鶏肉はなぜ他の肉より加熱が必要なのですか?

A. 鶏肉はカンピロバクターなどの食中毒菌が付着しやすいとされており、中心部が75℃で1分以上(または同等以上)の加熱が必要とされています。中心が赤い・透明な肉汁が出ない状態を目安に、切り分けて確認することが推奨されています。

Q. ハンバーグの中心が赤い場合は焼き直した方がいいですか?

A. ひき肉は表面の菌が内部に混ざり込むため、中心まで十分に加熱する必要があるとされています。竹串を刺して透明な肉汁が出るか、中心温度が75℃程度に達しているかを確認し、赤い場合は追加で加熱することが推奨されています。

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