パスワードの強度を確認したら、管理はパスワードマネージャーに任せる
公開日: 2026年7月9日 / 更新日: 2026年8月3日
パスワードの強度をチェックして「弱い」と分かっても、すべてのサービスで複雑なパスワードを覚えるのは現実的ではありません。そこで役立つのが、パスワードを安全に管理してくれるアイテムです。
物理的なセキュリティキーで二重の防御を
パスワードに加えて物理的なセキュリティキーを併用する二段階認証は、不正ログインのリスクを大きく下げる方法として知られています。パスワードが万が一漏洩しても、キーがなければログインできない仕組みです。
この悩みを解決する商品はこちら
二段階認証は方式によって安全性が異なる
二段階認証と一口にいっても、採用している方式によって安全性には差があります。SMSで届く認証コードを使うタイプは手軽に導入できる一方、契約者情報を乗っ取って電話番号ごと不正に移し替える「SIMスワップ」と呼ばれる手口によって、コードを盗まれてしまうリスクが指摘されています。これに対し、認証アプリが端末内で生成するワンタイムコードは、通信キャリアの回線を経由しないため、SIMスワップの影響を受けにくいとされています。さらに安全性を高めたい場合は、この記事で紹介しているような物理的なセキュリティキーを使う方式が、偽サイトにコードを入力させて盗み取るフィッシング詐欺の被害にも遭いにくく、現時点でより強固な方法のひとつとされています。ネットバンキングや証券口座など、金銭に関わる重要度の高いアカウントから優先的に、SMS認証以外の方式へ切り替えていくと、限られた手間で効果的にリスクを減らせます。すべてのサービスをいきなりセキュリティキーに対応させるのは難しいため、まずは認証アプリへの切り替えから始め、対応しているサービスから徐々に物理キーを併用していくといった段階的な進め方も現実的です。すでに設定している認証方式がSMSのみのアカウントがないか、一度スマートフォンの設定画面やアプリのセキュリティ項目を見直してみるだけでも、対策の抜け漏れに気づくきっかけになります。
パスワードマネージャー選びのポイント
パスワードマネージャーには、スマホとパソコンでデータを同期できるクラウド型と、端末内だけで完結するローカル型があります。複数のデバイスを使う場合はクラウド型が便利ですが、通信経路や保存先の暗号化方式についても確認しておくと安心です。二段階認証や生体認証(指紋・顔認証)に対応しているかどうかも、選ぶ際にチェックしておきたいポイントのひとつです。
マスターパスワードの管理で注意したいこと
パスワードマネージャーはとても便利な反面、すべてのパスワードを開くための「マスターパスワード」を忘れてしまうと、保存した情報にアクセスできなくなるリスクがあります。マスターパスワードは他のサービスと使い回さず、なおかつ自分だけが覚えやすい独自のルールで作っておくことが大切です。多くのサービスにはリカバリーコードの発行機能があるため、初期設定の段階で必ず控えておくと、万が一のロックアウトにも備えられます。
家族との共有機能も確認しておきたい
パスワードマネージャーの中には、家族間で特定のログイン情報を安全に共有できる機能を備えたものもあります。動画配信サービスやオンラインショッピングのアカウントなど、家族で共有したい情報だけを個別に共有し、それ以外は自分だけがアクセスできる状態にしておくと、利便性とセキュリティのバランスを取りやすくなります。共有相手を間違えて設定しないよう、権限の範囲は定期的に見直しておくと安心です。
今使っているパスワードの強度は、下の関連ツールで手軽にチェックできます。
よくある質問
Q. パスワードマネージャーを使うメリットは何ですか?
A. 複雑で使い回しのないパスワードをサービスごとに自動生成・保存できるため、一つのパスワード漏洩が他のアカウントにまで影響するリスクを減らせるとされています。
Q. クラウド型とローカル型、どちらを選べばいいですか?
A. 複数デバイスで同期したい場合はクラウド型、端末内だけで完結させたい場合はローカル型が向いています。いずれも暗号化方式や二段階認証への対応状況を確認しておくと安心です。
Q. マスターパスワードを忘れたらどうなりますか?
A. 保存した情報にアクセスできなくなるリスクがあります。他のサービスと使い回さない独自のパスワードを設定し、初期設定時に発行されるリカバリーコードを必ず控えておくことが推奨されています。